面白かった。新選組2番隊組長、永倉新八の生涯を書いた池波正太郎の昭和39年の作品。江戸っ子気質の若者が得意の剣術で新選組の中核となり幕末の京都でその腕を存分にふるう描写は息を呑む。特に「池田屋騒動」の場面はページを捲る手が止まらなくなる。「なあに明治維新なんてものは薩長と徳川の争い。今のような文明開花の世が来たのもそいつは時勢というやつ、つまりは日本国民が偉いのだよ」池波節炸裂である。鬼平犯科帳を読んで知ったが池波正太郎小説はエロい描写も多い。★4
こはく主趣味:読書・猫と遊ぶ・アマチュア無線・ヤマ
This website uses cookies.